[2013年4月改組]
2013年4月、統合生命医科学研究センターへ発展し、新たな研究展開を推進します。 > 統合生命医科学研究センター
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Activity

人工リンパ節で免疫力を強化しよう

免疫系は全身をくまなく監視し、侵入してくる病原体を見つけ出して、排除する能力をもっています。 さらに、同じ病原体による2度目の感染に対しては、より速やかで強力な反応を起こして、病原体を排除します。 これらの反応の中心の場所が「リンパ節」などの二次免疫組織です。

最近、マウスを用いた実験で、リンパ節と類似の構造を持った人工の免疫装置が作製されました。 コラーゲンスポンジを用いた支持体に、支持細胞(ストローマ細胞)を播き、 腎臓の被膜の下に埋め込みます。すると、数週間経てば、立派なリンパ節になることがわかったのです。

この装置は人工リンパ節と呼ばれています。人工リンパ節は、抗体産生、 癌細胞の排除などの免疫反応を強力に起こす事がわかりました。さらに、人工リンパ節は 他のマウス個体への移植が可能でした。つまり、リンパ節ごと、強く反応できる免疫系を 移植することができるのです。



現在、ヒト化マウスを用いて、ヒト型人工リンパ節を作製する研究が進められています。

人工リンパ節は、感染症、免疫不全症、癌などに対する新たな研究の道具となるとともに、 免疫賦活装置として、重症感染症、がんの病気の治療への応用が期待されています。

このプロジェクトは、理研RCAI/CREST チーム(河本 宏石川文彦)と 京都大学AKプロジェクト渡邊 武 特任教授との共同研究です。